──カラン、カラン… お店の中に入ると、とても綺麗で… 私なんかがこんなところにいていいの?って思ってしまうほど大人なお店だった。 「いらっしゃいませ…って、昴じゃないか」 そう言いながらこっちに歩み寄る男の人。 黒髪を無造作にセットして、 いかにもこのお店のお偉いさんって感じ…。 すごくダンディで大人の男みたいな…。 「千夏ちゃん、俺の父さん」 「ええっ、こ、こんにちは!」 こ、この方が昴くんのお父さんだなんて…!