家の前までついて、立ち止まる。 「家、ここだよ。 わざわざ送ってくれてありがとう!」 「こちらこそ、俺のわがまま聞いてくれてありがと!」 すごく楽しかったし、 なんだか夢を見てる気分。 でもこれが現実なんだよね…。 「じゃあ、また明日ね〜」 大きく手を振って来た道を引き返す昴くん。 私も同じように振り返して、 昴くんの背中が見えなくなるまでその場に立っていた。