なんとか私たちの順番が来て、中に入る。 最初はいろんな人にちらちら見られたけど、 その度に少し怖くなって出たくなったけど。 昴くんが笑いかけてくれた。 その笑顔はまるで、“大丈夫だよ”って言われてるみたいだった。 「……こなくて良かったのに」 「弘乃、照れないの〜」 「照れてねーよ」 弘乃くんの執事姿は、想像以上に似合ってた。 昴くんはさっきからからかいまくってるけど。