あたふたしてると、目の前に人影ができていた。 「真っ暗だし、顔見えないから…ね?」 そんな甘い声で言われちゃ、 断れるはずもなくて……。 無意識に頷いた自分にハッとした瞬間、 唇に柔らかい感触がした。 一瞬だったけど、 初めてのキスをした……。 「千夏ちゃんのファーストキス、もーらいっ」 「〜〜っ!」 部屋が暗くてよかった。 だって今私、真っ赤だもん。 でも……なんだかすごく幸せ。