「お腹空いちゃったよ〜」 「……夏休みだよ? もう少し寝よ……」 「じゃあ、昴くんは寝てていいから!」 昴くんの腕の力が弱くなる。 それを見逃さず、すかさず昴くんの腕から抜けてベッドから起き上がった。 チラッとベッドの方を見ると、 すやすやと再び眠ってしまったらしい。 「ご飯作ってくるね」 聞こえてるか分からないけど、 一応声をかけてキッチンへ向かった。