* 「ひ、弘乃くん……っ!」 「なんで昴と別れた?」 弘乃くんと、久しぶりに目があった気がした。 その目からは、怒りと悲しみと、 “何がしたいんだ”という思いが見えた気がする。 「だから……それは前にも聞いたで…」 「あんなウソ、俺に通じると思ってるワケ?」 ……そうだった。 弘乃くんには、ウソはほとんど通じなくて いつもいつも見破られてたっけ。 それでもやっぱり、言いたくない。 言ったらきっと、涙が止まらなくなるから。