「俺と千夏ちゃんが初めて知り合って、
その2日後ぐらいにお前が職員室に呼ばれた時、その時に、全部聞いた」



そんな前から……?
それって、気づいてたってこと?



「千夏ちゃんさ、傷つくって分かってんのに、お前のウソ告白をオッケーしたんだぜ」



頭が少し、追いつかない。



「な、んで?」



「お前が、“偽りのお前”だから、
本当の笑顔にさせるために、
他の女と一緒にいようが何しようが、
好きな人のために頑張るんだと」



その言葉にドキッとした。