きっと恋じゃない




「いきなりお兄ちゃんなんて呼ぶのは難しいよね。

僕のことなら、好きに呼んでよ

全然呼び捨てにしてくれて大丈夫だから。」


ええっ、いくらなんでも年上だし、

呼び捨てはさすがになあー・・・。


「えっと、じゃあ、『まさとくん』、よろしく。」


「よろしくね。」


また、ニコッと笑う。

今まできょうだいなんていなかったから、

どんな感じかなんて全然わからなかったけど、

割と、いいかもしれない。

お兄ちゃん、って。