きっと恋じゃない



「さあ、お前たちも挨拶しなさい。」

二ノ宮さんが、テーブルについている二人に声をかける。

そう、私のきょうだいになる二人だ。


「二ノ宮 雅人です。

由奈ちゃんと同じ桜高校の、3年です。

だから、由奈ちゃんより二つ上だね。よろしく。」


ニコッと笑って手を差し出してきたのは、

180cmはあるだろう長身に、やさしい笑顔。

この人が、私のお兄ちゃんになるのかー・・・


「よろしく。・・・えっと・・・」


ははっ、と雅人が笑う。