きっと恋じゃない



「はーっ、兄もイケメンだけど

 弟もまた違う感じのイケメンだねー!」


入学式が終わった休み時間。

美月が楽しそうに話しかけてくる。


「雅人くんはまだしも、広人が?

 態度悪いし、朝とか超怖かったよ?」


私の言葉を聞いて、美月は

分かってないなーという風に首を振る。


「そこがいいんじゃん。

 なんていうか、有無をいわせない感じ?

 強引な感じがかっこいいのよ。」


うーむ。

そういうもんか?