きっと恋じゃない



広人はみんなの視線など一切気にせず

ドサッとあたしの隣の席にカバンを置く。


「お前のせいで入学式から

 遅刻寸前だったじゃねーか。」


「だっ、だって雅人くんが

 起こさなくても大丈夫だって。」


「は?」


また、じろっと私を睨む。


「お前意外とつめてーのな

 俺らきょうだいだろ?」


「うっ・・・」