きっと恋じゃない



「ってことは、あのイケメンの弟でしょ。

 弟もかっこいいんだろうなあ!

 楽しみ~!!」


「それが、あたしはちょっと苦手かも。」


「えっ、なんでー?」


美月に理由を説明しようとした私の言葉は

教室のドアがガラッと勢いよく開く音に

押し込められてしまった。


「おい、由奈!!!」