きっと恋じゃない



「おっ、そうだ」


食後のコーヒーを飲んでた二ノ宮さんが顔をあげる。


「雅人、由奈ちゃんを学校まで送っていきなさい

 まだこの辺のことは分からないだろうから」


「うんそのつもりだよ、父さん。」


雅人くんがニコッと笑ってこっちを向く。


「じゃあ由奈ちゃん、8時頃出ようか」

「うっ、うん!」


雅人くんと一緒に登校かー

ま、まあきょうだいだから普通だよね。

変に意識しないようにしなきゃ。