ブルースカイ ~青空に恋をして~

「いってきまぁす。」



とうとう、家を出る時間。



こうしていってきます、なんていうのも、何年ぶりかっていうくらい久しぶりだ。



「待ってひかり!」



わたしの声を聞きつけ、お母さんがかけてきた。



「ひかり。ひかりは一人じゃないはずだからね。絶対に。 それを忘れないで。」



悲しそうな顔をしてお母さんが続ける。



「高校には、知り合いは一人もいないんだから。安心して行ってきなさい!」



今度は、笑ってる。



なんかお母さん、百面相してるみたい。



「うん。大丈夫。行ってくるね。」



いくら心配だからって、小学生じゃあるまいし。



わたしは小さく手を振って、扉が閉まるのを見届けてから、駅に向かって歩き出した。