ブルースカイ ~青空に恋をして~

…って、そんなこと言ってる場合じゃない。



机の上に置いておいたスクールバックを掴むと、わたしは鏡をもう一度みて、自分ににこっと笑いかけた。



緊張からか、ぎこちなかったけど、あの頃と比べたら全然まし。



笑えてるもん。





「あっ、おねえちゃん! みてー! ゆいのランドセルー!」



廊下に出ると、結衣がピカピカのランドセルをしょって満面の笑みで立っていた。



結衣は、今日から小学生だ。



わたしとは十歳も違うんだけど、間に小5の啓っていう弟もいるからか、年の差はそこまで気にならない。



「似合ってるよー、結衣。 学校で、たくさんお友だちつくってね?」



「うん!! おねえちゃんもねー!」



そういって、結衣は走っていった。



かわいいんだから。



そして、あんなに小さいのに、どうしてあんなに優しいんだろう。

わたしはまたしても、小さく笑ってしまった。