「えっ、
俺だよ俺!覚えてない?」
俺、俺言われても覚えてないものは覚えてないんだよ!
新手のオレオレ詐欺かよ!って言うくらい「俺だよ!」って連呼してる正太君に向かって
「すみません、覚えてないです…」
すると美花が
「正太さ、ほんとに萌夏の友達?」
「ほんとだって!証拠あるよ!見る?」
と言って私と同じ機種のスマホを出してメールを見せてきた。
「ほら!羽山さんと友達になってるじゃん!」
「あら〜、ほんとだ。
萌夏ほんとに覚えてないの?」
「うん…」
「えぇ〜、俺羽山さんと友達になれたと思ったのに…」
「でも、私昨日なら飯塚君っていう人と友達になったよ?
もしかして、飯塚君なの?」
