―そうですけど、誰ですか?

そう送ると直ぐに名無しさんから返信が来た。

―あっ、ごめん。
名前まだ言ってなかったよね
俺、飯塚正太

はっ?
”飯塚正太”って誰?


―ねぇ、羽山さん。
俺と友達にならない?

この人は何を言ってるのだろうか…
顔も分からないのに”友達ならない?”とか

ちょっと怖くて返信してなかったのに

友達なろーよ!、羽山さーん?
俺と友達なるのやだ?
とか沢山メール送ってきてちょっとうざかった。
それに眠たくて早く終わらせたかったから

―うん、いいよ。
と送ってしまった…。

それが私と正太の曖昧な関係の始まりだった