「爽介、あんたの部屋をあれほどまで片付けてくれたのは誰だったっけ?」

「俺の自尊心?てか、俺の中の良い俺?」

「そう兄を部屋から出してくれたのは誰だった?」

「堕天使に導かれて……」

「爽ちゃん。誰がこの美味しいカレー作ったと思ってるの?」

「(自分でいうか……と思いつつ)美味しいと思う俺の心が一番大事だと思う。」

「お前は、中二病かっ!!!!」

母さんが立ち上がり、俺に詰め寄った。

「私はあんたをそんな子に育てたつもりはないよ!!ほんといつからそうなったのよ!?中二病で引きこもりの息子を持ってるなんて!恥ずかしくて近所も歩けないわ!」

おいおい。母さん、あなたは普通に近所のおばさんたちと和気あいあいと話してるじゃないか。

ダイアモンド並のメンタルをもつあなたに言われても何も説得力がないっつーの。

「まなもっ……」

今度はなんだ?

まなが涙をためて俺をみた。

あ……ダメだ。
俺の中の妹思いスキルが発動する。