Language of flowers ~ あの日 咲いた雑草 ~


父の夢…
それは、ジャンルに縛られない大道芸人になること。
人々に笑いと感動を与えることだと、常々に母に語っていたらしい。


子供の時だから、ほとんど断片的にしか記憶にないのだけど…

父は、土日祝日になると決まって近くの公園で "ジャグリング" をしていた。


だから…
他の家庭と違って土日祝日になると出掛けるのは、旅行や行楽なんかではなくて、父の仕事している姿を見に行っていたんだ。


母に聞くと…
僕は僕でそれが日課となっており、週末になるのを楽しみに待ち焦がれていたそうだ。

僕も…
いつからか、気がつけば父の背中を見て育っていたのだろう。