公塚に会う前に秘密ごとはすぐにバラしてしまう公塚の親友、吉川にあった。
──…いや、
会いに行った。
｢今日、公塚が言ってたよ。
区部に告られる気がするってさ｣
───……図星だ。
｢んぐっ──……｣
｢当たりだろ。まあ、アイツはモテるよな。彼女作りたいとかいいながらみんな振っちゃってるけどな｣
｢うん。美月ちゃんから聞いたよ
それじゃね｣
私は公塚のいるクラスに向かった。
あいにく、公塚は居なかった。
給食当番だろう。
私は今日は指が治った乍原に頼んでおいた。
｢あっ、区部───……｣
｢──……公塚｣
*
