「寝ちゃだめだよぉ─……。 授業中だよ? ほら、ノート見て良いから。」 「ありがと。でも、黒板の文字、まだ消えてないし。アレを写しとくから大丈夫だよ。」 私は前を見て、つくづくよっチャンは優しいなぁって思った。 しばらくして、私の椅子を誰かがいじってるような気がした。 「よっチャン?どしたん?」 後ろを向いて私は小声でよっチャンに言った。 よっチャンは自分の机に這うように腕を伸ばし、私の椅子に捕まり、上目遣いで私をみた。