「いいえ。何でもありません。廊下に消しゴムがあったので拾いにきちゃいましたぁ──………あははっ……」 「あ、そうでしたかぁ!」 担任はニコニコしながら教室に戻っていった。 「はぁ……」 と、私は教室にトボトボと戻っていった。 「区部さん、もどろうっ。ごめんね」 「ううん、もういいのよ─……」 私はよっチャンに小さな小さな罪悪感を持って授業を行った。