私があなたに残す物


波留は最初無愛想だったが





ドライブして2時間





どこかで夕ご飯を食べようって
なった時には





もうあの無愛想はなく
本来の中学生らしさが戻っており








ハンバーグが食べたいと
はしゃいでいた







なんだか妹ができた気分だった俺は







波留に







“波留、親御さんも心配するはずだから
1時間後には家帰るって連絡いれときな?”




と言った






波留は一瞬暗い顔をしていたが
ぱっと笑顔で






“わかった!”と素直に電話していた








それからファミレスで

二人ともご飯を食べ終え
帰る準備をしていた時






“これご飯代”と
千円を俺に出してきた波留







“いーよ、これおれのおごり!
お前悪ガキに見えておりこーさんだな”




と波留の頭を撫でた









“別に”





と波留は顔を赤らめて下を向く