「そういえば、もう日付、変わっとる?」 京子に言われ、慎平は、「阿方公園ですでに変わっとった」と言い、京子は、驚愕した。 「うそー! もう変わったん!?」 慎平も時計を見て、驚いたが、それを京子には言えなかった。言ってしまうと、京子と過ごしているこの時間に終わりが来るような気がして、慎平はそれが嫌だった。 「……終電、なくなったね」 京子は、心配そうに言った。 「そうやね」 慎平は白々しく答えた。