ラブレターを君に

そもそも………あの娘…その名は、理音…………マンションの前から、俺は、アパートへ連れて行ったところから、始まったんだ……



聞けば聞く程よく似た環境ではあった。


しかし理音の両親は、まったく許せなかった。



それに従い過ぎる理音も、歯がゆかった。



でも、だから…あの初めてあったあの時……理音は、あんなに強引な話し方をしたのか?


終いには、俺を振り回すような態度を取ったりしたのだろうか!



こうやって、冷静になって、理音を想うと判らなくは無い。



両親の元へ連れて行った時は、正に思ってた通りの両親だった…あの時までは…………



俺の両親も、俺が爆発した時までは、そうだったから、一応理解は出来た。



だから、尚更のこと理音にも、やれるって、思わせてやりたかった。



ただ…その時は、そんな想いだけだった。