記憶のその先

『ん?俺のこと好きだったら…呼べるよなぁ?』






りゅう君がニヤニヤしながら私を覗き込む。






「りゅ………りゅう…………りゅう…が」





『ん?』





「龍牙!」





りゅう君は私を思いっきり抱きしめた






「わぁ!く…苦しいよ…りゅう君…」






『龍牙』






「龍牙」





『まじかわいい……』






「んえっ!?」






『これからは龍牙って呼べよ』






「ん……わかった」





トントン






ドアから音がした