記憶のその先

〈今日から雛乃ちゃんはここに住むんだ、私たちのことを家族と思って接して欲しい、もちろん私たちもそう思っている〉







〈今1人でいるってことは龍牙と何かあったんだね?〉







「はい……」







すごいな…なんでもお見通しなんだ…







「ちょっと…喧嘩をしてしまって…」







〈私が龍牙から今日から雛乃ちゃんをここに住まわせてやりたいと聞いたときは驚いたさ〉







〈でもね…うちは極道だ。いくら雛乃ちゃんが好きで守ってやりたいと思っても守れない時も必ず来る。……………龍牙は相当な覚悟を決めて、雛乃ちゃんを家に連れてきたんだよ〉








〈それだけ雛乃ちゃんに惚れてるってことさ、ハハハハ〉








「………私…りゅう君に最低な事……してしまったんです…」








〈それが何なのかは聞かないけど龍牙は雛乃ちゃんの事を嫌いにはならないよ〉








〈だからちゃんと雛乃ちゃんの本音を聞かせてあげな〉








「あ…ありがとうございます!お父さん!!私…行ってきます!」








〈おう!龍牙は突き当たりの階段上がってすぐの部屋にいるぞー!〉







「はい!ありがとうございます!」







私は駆け出した








〈ハハハ、お父さんだってよ〜〉







〈嬉しそうね、ふふふ。私もお母さんって呼ばれてみたいわ







龍牙ったらお袋だなんておばさんくさい呼び方するんですもの〉







〈お前は今も昔も綺麗だよ〉







〈もう!あなたったら!〉








〈いつかお母さんと呼ばれる日がくるさ〉








〈そうね、ふふふ〉