嘘でしょ…?京弥、覚えてくれてたんだ、、
もうすっかり忘れてると思ってたのに。
私の方が、京弥のことをちっとも分かってなかった。
やっぱり京弥は、なんにも変わってなかった。

「もちろん覚えてるよ。京弥、もう忘れちゃってると思ってて…。私ね、その約束を信じてたから、ずっと京弥のこと好きでいられた。どんなにたくさんの女の子と付き合ってても、サッカーに対する姿勢は変わらないどころか、どんどんストイックになる一方だなって思ってたから。本当に今、嬉しいよ。ありがとう。応援、するよ。当たり前でしょ?」

そう言って笑いかけて、歩き出す。
帰りは久しぶりに2人で懐かしい道を歩いた。
これでいい。もう、充分だよ。
やっと、前に進める。
これで私の8年間の恋に、幕を閉じれるんだ───