約束~9年越しの初恋~

由紀の家を出てすぐに、ばったり京弥と出くわした。

「あれ??京弥!今からサッカー??」

「おう。」

「なんかちょっと元気ない??昨日も珍しくメール返信なかったし。」

「あーわりぃ。昨日ちょっとイラついてたんだわ。」

「どうしたの?!私でよければいつでも聞くからね??」

「…お前のことだっつの(ボソッ)」

「えっ??」

「奈央ってさ、鈍感だよな。」

「え、いきなりそれ!?まぁちょくちょく言われるけど…」

「だろうな。」

「私なんかした??だったらごめんね。」

「いや、そうじゃなくてさ。彼氏とヨリ戻したなら、俺とあんま関わんねー方がいいんじゃねーの??」

「彼氏って…奏のこと??ヨリ戻したわけじゃないよ。でも、、」

「でも、なんだよ??」

「分かんないの。今自分がどうしたいのか!」

「は??(笑)ヨリ戻したいなら戻せばいい話じゃん。」

「なんで京弥にそんなこと言われなきゃいけないわけ??ちょっとほっといて!」

そう言うと同時に私はその場から走り出してしまった。
京弥の気持ちも知らずに…