「そっかー、奏くんそんなこと思ってたんだねー…で、奈央はどうしたいの??」

今は放課後。
いつもみたいに由紀のお家でおしゃべりしてる。

「んー…奏の気持ちを大切にしたいんだけど、京弥のことも頭から離れないっていうか…」

「なるほどねー。ま、最終的に決断するのは奈央だからさ。うちはどっちにしろ、応援してるからね!」

「ありがと!じゃー私そろそろ帰ろっかなー」

「ん、じゃあ前まで送るわ。」

**玄関
「また明日ねー!由紀ー」

「はいはーい、気を付けてねー。」

私の家と由紀の家はとてつもなく近い。それよりも近いのが、由紀の家と京弥の家。目と鼻の先なんだ。
だから、ここら辺歩いてると、結構京弥と会うんだけど…今日は、会いたくなかった。いや、会わない方が、よかったんだ…