あれ以来、私と京弥は少しずつ、ほんとに少しずつだったけど、昔みたいに話せるようになっていった。

最初は、おはようから始まって。
気付けば、授業中に喋って、先生に怒られる始末(笑)
怒られて、2人で机に顔を突っ伏して、チラッと覗いてクスっと笑う。
それだけで、もう十分だった。

確かに、離れていた2年間に私も京弥も変わったところがたくさんある。

特に京弥。少し声が低くなって、身長は高くなった。苦手だった英語は、手のつけようがなくて、私がよく面倒を見るようになった。