その日の帰り道。
いつもみたいに由紀の家に寄り道して、おしゃべり。もちろん今日の話題は京弥のことばかり。
だって2年ぶりだよ!?そりゃ舞い上がるでしょ。

「由紀。私、ほんの少しだけど、前に進めた気がする。ほんとはね、卒業まで、もう話せないんじゃないかなって思ってて。今さらって思うかもしれないけど、最近なんか、好きなのかどうかさえも分かんなかった。でも、今日はっきり分かったの。私…まだ京弥のことが好き。京弥には彼女がいるけど、それでも好き。」

「そっか…気付けてよかったね、奈央??それにさ、京弥に彼女がいるって言ったって、どうせすぐ別れるって!(笑)」

「ありがと(笑)今はそれを信じるしかないね。ちょっと言い方悪いけど、、」

「あのね、奈央。自分の好きな人に彼女がいて、不安にならない方がおかしいでしょ(苦笑)」

…そりゃそうだ。