「あの…大丈夫ですか?」

「……ッ大丈夫…です」

顔は真っ赤で、息も荒い。
当時、医者になろうとしていた俺は、ヤバイんじゃないかと思った。


「大丈夫じゃないですよね?中学生ですか?お名前は?」

「…すずき…ひなッ……中3です」

彼女は、言い終わると同時に俺の胸に倒れこんだ。


「あの!鈴木さん!」

あ~、意識飛ばしちゃったみたい。

鈴木さんを背中におんぶして、親父かやっている病院まで急いだ。