数分前________





いつもなら、英語だったのに今日は6時限目の授業が体育へと変更されていた



女子は外。男子は体育館と告げられる。



体育のとき

ずっと楠木さんグループに睨まれていたが
こころんがずっと一緒にいてくれたから、何かされるということはなかった…が。


もう少しで授業が終わるというとき




「六城~
佐倉のこと保健室に連れてってやってくれ」



同じクラスの佐倉さんが転んで怪我をしてしまったらしく、先生から直々のご指名がきた


あー…血が出てる痛そー……




「じゃぁ、要もー…」


と、こころんが言いかけた時



「望月は関係ないだろ?
付き添いは1人で十分だ」



ガッツリ体育系の森先生は厳しい目でこちらを見る



「だーいじょぶだよこころん!」



平気平気!皆いるわけだしさ!と
明るく言って、こころんの背中をぽんぽん叩く



「…すぐ戻ってくるから」



そう言って、佐倉さんのそばに寄って保健室へと向かう



こころんの小さくなっていく背中を見つめていると、なんだか少し不安な気持ちが押し寄せてくる



まぁ…なんとかなるよね



なーんて甘いことを思った時