ボッと一気に顔が赤くなる



「あれなんか望月、顔赤いけど…」




美神くんが心配そうに私の顔を覗きこんでくる


きっと熱があるんじゃないかと心配しているんだろう



「なんでもなっ…えっ、えっ!?!?」



なんでもないです!と言いかけたとき


強引に私の腕をだれかが引っ張り、そのままズカズカとどこかに連れてこうとする





「ちょっと美神ッ!!!」




こんな強引なことするのはこいつしかいない


ミルクティー色の髪を揺らしながら、ズカズカと進みつづける。




な!ん!で!



美神くんと話してたのに邪魔するの…!




「美神ってば!!」




名前を呼んでも何も反応なし。



無言でどこかへと連れていかれる



なんなのなんなの…



どこに連れていく気なのよー…