ベンチから起き上がり、ポロポロと涙をこぼしてる望月の左肩にポンッと手をおく



なんで泣くんだよ…


真歩のこと好きなんだろ…?


こういうのが、男を期待させちまってんだよ…





「じゃ、サヨナラ」




望月の右耳にソッと口元をもっていき、低い声で囁く



このまま…



お前を抱きしめてやれたらいいのに…




グッ…とこらえると、俺は望月から離れスタスタと歩き出した






数日前、俺が首元につけたキスマークは




もうすっかり綺麗に消えていた_______。