「はぁ…このバカ、これくらい知っとけ」なんてブツブツ言いながら頭を抱えている美神



パッと顔をあげると、一瞬寂しそうな顔をした




「っ星が綺麗ですね…!!」




「…へ?えっ…あぁうん…!
そ、そうだね!」





私が慌ててそう返すと少しムッとした顔をしたが、ポンッと私の頭に優しく手を置く




「バカなお前にはわかんねぇよな…

じゃ、おやすみ
もう暗いからすぐ家ん中入れよ?」




「…っ!」





ポンポンッと美神の手が私の頭を撫でた



私より大きな手が少し触れただけで



痺れたように熱くなる。





「お、おやすみ…!」





行ってしまう美神の背中を見つめて言うと、振り返りはしなかったが手の甲を見せヒラヒラと手を振ってくれた




ドキンドキンと心臓の音が鳴り止まない



美神が触れた髪にそっと触れた





私、きめたよ…






美神に、この気持ち伝えるよ





───精一杯の好きを貴方に伝える。