「 ぷは ー 。 うまい 。 」

「 お前おじさんみたいだな。 」

今日は茹でダコ上司に
初仕事を貰ったことを祝う会。

通称茹でダコ会の
飲み会。

「 お前ももう一人で仕事か。 
  俺は嬉しいぞうんうん。 」

先輩の深瀬さんは
私が入社してからずっと
見守ってくれた優しい先輩だった。
唯一私を応援してくれる。

「 お父さん、私がんばる。 」

私的にはお父さんの様な存在だった。

「 成瀬 ー ! こっち 。」

そんな声が聞こえて、
私は振り向く以外出来なかった。

「 なる...せ 。 」

私の知っている成瀬は
今も昔も変わらず優しい笑顔で
誰にでも愛されていた。