『歩美side』
それからというもの・・・立花の溺愛っぷりはハンパない。
休み時間も必ず会いに来てくれる。
昼も一緒。
嬉しいけど!嬉しいけどさ!
幸せすぎていつ立花が私の前から去ってしまうかが怖くなる。
こんな気持ち初めてだ。
他人の幸せのことを考えるなんて・・・。
今までにもあったけど・・・。
なんてゆうか大事な事だと思うから。
人のことを大切だと思うほど怖くなるもんなんだよ。
「どした?」
はっ!あっいま立花と一緒だったんだ。
ダメダメ。こんな事考えたら。
「いや。なんでもない。」
「そうか?」
「うん。」
「あのな・・・?俺はどこにも行かねぇから」
と手をギュッと優しく包んで立花は言った。
涙が出る。
なんでこんなに優しいんだよ。
「バカだろ?」
「っ?!はぁ?俺はお前の事を思って・・・?!」
私は立花をギュッと抱きしめる。
「ありがと。・・・尚人。」
「は?ちょっ今言うか?普通・・・」
私は意味がわからずコテンッとくびをかしげる。
ぢりぢりと詰め寄ってくる
すると・・・トン
壁まで追い詰められた。
「お前が悪いからな!」
「はぁ?ちょっ意味わかんねぇ?!!」
だんだんと立花の顔が近づく。
残り2cm。
下手に動けば唇が触れるぐらいの距離。
立花は
「これからも一緒にいような?」
と呟き私にキスをした