『ここが優馬の家だよ。』
駅から少し歩いて住宅街に入ると
美月がクリーム色の家を指して立ち止まった。
へぇ、結構でけー。
『あいつ、こんな可愛い家に住んでんのな
似合わねー』
『優馬のお母さん、すごく可愛いんだよ』
『あー、だからあいつ母さんに反発して
あんなに可愛くなくなったんだな。』
…まあ、男に可愛さなんて
いらねーんだけど。
『え?優馬、可愛い所もあるんだよ。』
へ?可愛いところ?
美月と優馬ってどんだけ仲いいの。
俺が変な嫉妬心を燃やしてると
ポケットの中のスマホが震えた。
『お前んちは?』
『そこ!真向かいのお家!』
『そっか。じゃ、俺も帰る。
また学校でな。』
『うん、ありがと!またね』
俺は足早に角を曲がり
『美優?どした?』
すぐにポケットからスマホを取り出して
いつも俺を呼び出す美優の電話を出た。
…もうちょっと美月と話したかったな

