好きとか。






うん、やっぱ苦手。



カラオケに着くと、いつも八木 美月と
一緒にいる女2人と合流して

さっそく歌ってる。




俺は八木 美月の隣に座っときながら
この音響を紛らわすためにスマホをいじった。




てか、まずカネ出してまで歌うたうのが
なぞなんだよな。


家の風呂で歌ってるほうが
よっぽど響いて楽しいと思うんだけど。





そんなことを考えてると





『爽くん、なにか飲む?』



八木 美月がメニュー表を見せながら
俺に話しかけてきた。




メニューにはたくさんのジュースの種類が
書かれている。




でも今、特に喉乾いてないしな。
どうせなら八木 美月を笑わせたい。




………なにかないかな。




俺はメニュー表を見ながら
じっと考えた。



…そういえば、たしか鞄に






『……………コーラ』



これならできる。


俺はそれだけ呟いて
またスマホに視線を戻した。




それでも八木 美月は楽しそうに
何かを注文してた。