よし、終わった!



私はパタンと日誌を閉じて
先生に渡しに行こうとすると




『あれ?やぎ、まだ残ってんの?』



もう誰もいなくなった教室を覗く
2人の男子。




『あ、うっきーと蓮だ!』




でも、あれ?



『なにやってんの?愛達は?』



うっきーは私に近づきながら
きょろきょろと教室の中を見渡してる。




『愛達はカラオケに先に行ったよ!
私もこれ出してから行くの!』



そう言って私は書き終えた日誌を
うっきーに見せた。





うっきーは、ふーん。と微笑んで



『ねえ、カラオケ俺らも行っていい?』



そう言って、なあ、いいだろ?と
後ろにいる蓮に話しかけた。



『いいよー!じゃあ愛にLINEしとく!』



愛はうっきーの事が好きだから
きっと喜ぶ。




蓮もおっけーおっけーと頷いて
誰かに連絡しているから、きっと
このあと会うはずだった人に
LINEしているんだろう。




でも、それはそうと




『ねえ、爽くんは?』



爽くんも…来るよね?