『あははっ、やっぱり彼女いたんだね!』







明るく言ったけど結構キツイ。
1人だったら絶対泣いてる。




『俺、なんかひっかかるんだよね。
爽の態度に…なんてゆーか』


『え?そうだった?』



私と蓮は屋上で2人、肩を並べて座った。



『やぎ、あんま無理すんなよ。
俺の前だったら別に泣いてもいいし』




蓮は普段は出さない優しい声で
私に囁いた。




実は蓮とは中学から一緒。

2年間もクラスが一緒になったから
うっきーよりも仲が良かったりして。




『そうだね!蓮の前だったら
泣いてもいいかな!』




そう言ってたら本当に涙…出てきたし。




蓮は何も言わずに私の頭を
蓮の胸に押し付けた。


本当、蓮は優しい。




蓮を好きになってれば良かったな。
そしたら幸せになれてた…?