か、彼氏……?
『いないよ!ってか、いるわけないじゃん! 』
私に彼氏なんて出来るわけないよ。
今までだって、出来た事ないし…
告白だって…されたことてないのにさっ。
『そっか。良かった良かった』
『なによ?良かったってー!
てか優馬こそ出来たんじゃない?』
こんなに、かっこいいなら
いて当たり前だよ。
茶色の柔らかい髪とか
整った顔立ちとか
周りに負けないほどかっこいいじゃん。
優馬なら選び放題でしょ??
『はー?いるわけないだろっ』
『え!!うそ、!』
『うるせー!いないもんはいないんだから
仕方ねーじゃん!』
『は?意味わかんない!優馬みたいに
顔も性格も良い男子なんていないのに!
周りの子、見る目ないね!』
なんか、むかつく!
私が1人でイライラしてたら
ぎゅっ
優馬が私を抱き締めてきた。
小さい時から一緒だからお互い抱き締めたり、手を繋いだりなんて当たり前。
だから小さい時からしてきたように
私は優馬の頭を撫でる。
しばらくたってから優馬が
口を開いた。
『そう言ってくれるのは美月だけだよっ』
『じゃあ何回も言うね!
優馬は世界1!優馬は宇宙1!』
『もっ、もう言うな!』
優馬は照れながら私から離れた。
『俺、一生 美月といる!』
『えー、一生はどうかな〜』
『あぁ??いるに決まってんだろ!』
『はいはいー』
優馬は幼なじみというより
親友に近い存在だから
きっと一生ずっと一緒でも
飽きないだろうな。
ほんと、ずっと一緒にいれればいいのに。

