君の音

彼女の定期検診の日
僕は教授に呼ばれてどうしても
大学へいかないといけなかった

『ごめん、一緒に行けない』

「大丈夫1人で行けるよ」

『本当に?ちゃんと信号よく見ろよ?』

「大丈夫だよ母親になるんだから」

『なら、いいけど、お前1人の身体じゃ
ないんだからな』

「わかってるよ」

彼女は笑いながら僕を
見送ってくれた