君の音

その頃僕は就職先がきまり
卒業までの課題に追われていた


「赤ちゃんができたの」


『本当に?!やったー』


「私たちの子供だよ」


『卒業して、落ち着いたら
結婚しような』


「うん」


『今は高い指輪なんて買えないけど
そのうちな』


彼女は笑いながら頷いてた