市村は倒れた尾津を押さえ込み
村野は心配して私の手にハンカチを巻いてくれている
「何で素手で掴んだんですか?小鳥遊さんならかわせたはずなのに」


「尾津が、昔の私と重なってみえたから」



「小鳥遊さんが隠してる過去って何なんですか?」



村野のその言葉で全部打ち明けようと思った




周りに聞こえる声で
「私が高校2年の時だった…」