チャイムを鳴らすと上品そうな50代の女性が出てきた
「EAUDetectiveから来ました、小鳥遊です。この度はうちの村野が大変ご迷惑をおかけしまして、申し訳ございません。」
「いいのよ。さぁ、上がって?」
依頼人高橋 幸さんに言われ、上がらせてもらうと足の踏み場のないリビングが見えてくる
リビングまで行くと村野が駆け寄ってきた
「小鳥遊さん…すいません」
村野はいつも私の顔を見るたびに謝ってくる
「高橋様のお宅の前に車を停めてきた。空いてる駐車場に停めてきて。」
そう言い、村野に車の鍵を渡した
この辺りは住宅街のため2kmほど走らせないと駐車場がない
もちろんそれを知っていて車で来た
物を片付ける時に村野がいると邪魔だからだ