それから3時間
もうすぐ6時になる頃に現れた7人組にその女がいた
隣で寝ていた村野に声をかける
「村野、村野」
すぐ目を開ける彼に
「あの7人組の右方の女。あいつから目を離すな。」
「了解」
ゆっくりと近づき7人組の列に並び始め私は彼女たちに話しかける
「あの、この列に並べば整理券もらえるんですよね?初めてで何もわからなくて…」
村野にはあらかじめカップルという設定で彼女に近づくと言ってある
だからか村野も私に続き
「前から好きだったんだけど、ライブは初めてでさ」
私と違い話しやすい村野に警戒心を解いたのか
「そーなんですか?ここで大丈夫ですよ?ってか誰推しなんですか?」
村野は話に所々はいって彼女の警戒心を0にしようとしている
「ごめん、秋。ちょっとジュース買ってくるね!」
私は似合わない
村野や彼女たちとは違う
笑えない…いや、笑ってはいけない
だから逃げた
