「あんまうまく撮れなかったんだよねー」

嘘をつくのは苦手でバレないか不安だけど、笑って誤魔化した。

うまく誤魔化せた…かな。

「そーだったんだ。朔菜ちんでも撮れない時はあんだねー」

「そっ、そうなの!!もう残念でさっ」

良かった、嘘はバレてないみたいだ。

私は安心して、カバンを肩にかける。

「お待たせしたね、帰ろ」

「ん、帰る〜」

那智といるとすごく安心する。

さっきがすごく地獄だったから…。

見ているだけで癒される。